社長コラム 石のことば
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2016/07/20
第134回 「単独峰への憧れ」

 日本列島には背骨のように山脈が連なり、山の裾野が広く平野に下ってくるという光景よりも、山の上に山が重なり、その先にまた山が見えるという景色のほうが多いように感じます。

一つの山だけがぽつんと平野から沸きあがってくるようないわゆる単独峰、一番有名なのは富士山でしょうし、東北でも鳥海山や岩木山などはその類であり特別に憧れを感じます。

片や、日本アルプスのように山また山の中に聳える3千メートル級の頂きも良いですが、それとは違った孤高の美しさに心惹かれるのでしょうか。

今回は青森県の単独峰、津軽富士とも言われる岩木山に念願かなって行ってきました。

初日は残念ながら雲がかかって頂上はまったく見えずその日の登山は諦めて、以前行ったことのある白神山地の青池や不老不死温泉巡りなどして、翌日再挑戦。

翌日もそれほどには澄み切ってその単独峰の雄姿が見えたわけではなかったですが、登っているうちに雲も少なくなり霞みながらも何とか頂上制覇、360度の視界がもっとくっきりと見えたらもっともっと記憶に残る登頂だったんでしょうが、それでも単独峰制覇は感動しました。

本来なら東北全域の山々が見え、津軽海峡や北海道も見える頂上は、まさにパノラマさながら、地上での悩みなどは一瞬で忘れてしまいます。

しばし頂上でその感動を堪能した後はいつもの如く、裾野にある近場の温泉で汗を流し、湯船からときどき見える津軽富士の頂きを、あんなとこまで良く登ったなあという自己満足と、人の足ってやっぱり凄いなという驚愕の思いを持って露天風呂に浸かって癒されてきました。

2016/06/22
第133回 「済州島 三多島」

韓国の南に済州島(チェジュ島)がありますが、ここは韓国では別名で「三多島」と呼ばれています。

済州島には他より多いものが三つある、という意味です。

その一つは「風」です。

四方が海で海洋からの風が当たるのは当然ですが、合わせて島の中央には韓国の半島本土も含めて最高峰のハルラ山が鎮座しており風の抜け道が無くまともに当たるせいもあるかもしれません。

冬の北風はもちろんですが、春も夏も強風が吹き荒れています。

地元の人に聞くと秋だけは少し風が収まるとか。ただ台風が多いシーズンでもあるので、言ってみれば一年中風の中です。

次は「女」といわれています。

今はそんなことは無いのでしょうが、昔は「男」が漁に出て舟が帰れなかったら、残された家族を養うのは女性であり、生活のために逞しくなっていったんだと思います。

今でも済州島には多くの「海女」さんが居て、現役で海の恵みを潜って採っている姿を本当に見ることが出来ます。日本も場所によっては昔はそうだったのでしょうが、最近は観光用に潜っていただいている感が否めません。済州島では生活力のある強い女が多いということになるでしょうか。

そして最後が「石」です。

火山だったハルラ山から噴出した火山岩が島中に広がっていて、どこを掘っても石が出てきます。

例えば農地を耕すにもちょっと掘ると石が出て、というような状況だったようです。

それでその石を積み上げて自分の農地を囲んだり、自分の家の周りを石垣でつんだりと不要なものを有効利用しているのが済州島の何処にでもある石垣です。その石垣のおかげで風も防げるし、防犯や敷地争いも防げる。何とも石の多い土地を嘆く事無くまさに逆転の発想です。

「石」ついでに済州島のお墓もその石で垣根を作って土饅頭(未だ一部土葬もあり)で自分の墓域を明確にしています。

そしてさすがに「石」の済州島。海岸沿いには火山が冷えて固まるときに柱状に亀裂が入りながら形成された六角形の玄武岩、通称六方石も見事に見ることが出来ます。

三多島の少なくとも「石」が多いことは間違いないですね。

2016/04/04
第132回 「地下鉄中吊りジャック」

只今、宮城8店舗と山形3店舗でそれぞれ『最新墓石 春の感謝セール』を開催していますが、その告知の一環として、仙台市営地下鉄の1編成丸ごと中吊り広告を出す、中吊りジャックを行っています。

期間限定ですが、編成車両全部なのでその時間の車両ならどこに乗っても目に付く結構目立つ広告方法です。

仙台市には地下鉄が2系統あって、昔からある南北線は普通車両で中吊りが並んでいます。

2種類の面をデザインして片側からは全て白いベースの広告面、反対側からはメモリーランドのイメージカラーのワインレッドの面と綺麗に並んでいるのは非常にインパクトがあります。

また、昨年開通したばかりの東西線は車両がコンパクトな関係で、中吊り広告は行っておらず、両サイドの座席上部にワインレッド面、入口扉両脇に白ベースの面と、こちらもそれなりに印象に残る感じでした。

もし偶然にでもその編成に乗りましたら、感想をお聞かせいただければ幸いです。

尚、『春の感謝セール』開催中のこの機会に是非とも各店にお立ち寄りください。

2016/03/30
第131回 「高級大理石」

今までいろんな所に仕事や休暇で各地を訪れて、いろんなホテルに宿泊してきました。

イタリアやイギリスの古趣あふれる伝統的ホテル。

香港や東京の近代的な外資系ホテル。

どこまでが廊下なのかわからなくなるようなマカオや中国の超大規模ホテル。

少ない経験からですが今までの宿泊ホテルで一番印象に残っている内の一つが、シンガポールにあるシャングリラホテルのヴァレーウイング棟です。

最近は多くの外資系ホテルで顧客満足NO1を競って、いいサービスを提供するホテルが増えていますが、こちらのサービスもとてもいいです。

共有フロアのロビーにもずっと居たくなるようなホスピタリティーと飲み物や軽食のサービス、ハープ(西洋琴)の生演奏によるバックミュージック、心地よいソファーでかなりリラックスできます。

そんな一押しのホテルはやはり、使用している大理石も一流、いや超一流です。

床は3種類の大理石を使ってウオータージェットで植物のような模様。加工的にもかなり込入っています。

その床から立ち上がっているのは平面と局面の合わさった柱。しかもこれは高級白大理石のカラカッタと言う石種です。(写真1)

それから別な床は普通の白大理石ビアンコカララに帯模様のボーダーでアクセントをつけていますが、こちらも曲線で表されていて(加工的にはかなりの難技術です)こちらも色使いが抜群です。(写真2)

そしてフロント前の大壁画(絵自体は木版彩色です)の周りを飾る、額縁と壁。(写真3)

石屋のプロだからわかる白大理石の中でも超超が付くスタッチャリオです。

同じ白大理石の丁場から採れる比率では100に1つもないと思いますが、カラカッタもスタッチャリオも石屋でもなかなか見ることが出来ません。

さすがにいいサービスを提供するホテルにはいいセンス・いい目を持った人々が居て、最高のときを提供しようとしているのだなと感心いたしました。

2016/03/03
第130回 「閖上店」

 お陰様をもちまして、2月20日に 宮城県8店舗目、全国では12店舗目となる、まつしまメモリーランド閖上(ゆりあげ)店をオープンさせていただきました。

こちらは1月15日に先行オープンとして、すでに一部のお客様にはご来店いただいていましたが、この度すべての準備が完了しグランドオープンいたしました。

今回の閖上店は今までにないコンセプトとスタイルを持った初の店舗となります。

そのコンセプトとは出店のエリアや考え方、費用のかけ方や準備期間など、今までとは全く違うものです。

旧コンビニ店舗を居抜きで使用させていただき、出店までの費用も期間も大幅に縮小したことと、また小商圏の限られた地域での販売計画、さらには地元密着の企業さんとのコラボなど店舗内部も従来店とは違います。

仙台の経済事情を取り扱う仙台経済界という雑誌にも取材を受けて取り上げられましたが、従来のやり方を踏襲するだけでなく、新しいチャレンジは何事にも重要だと思います。

今後の新しい取り組みとして成功させていきたいと思います。

2016/02/05
第129回 「新しいピザ石窯」

以前このブログに書いたら数少ない読者の方の中から「このお店どこに在るか教えて」と幾分かの反響のあった店で、店主が素人ながら石窯を自分で作ってしまったピザ屋さんに本当に久しぶりに行ってきました。

相変わらずピザはナポリ風のモッチリふっくらで、チーズも水牛のDOCにこだわった一品などはまさに、ボニシモ(イタリア語で美味しいの最上級型)です。

特に、焼き加減が以前に増してうまく焼けていると思ったら、店主曰く、新しい窯の状態が最高とのこと。

今回の窯は、地元産の凝灰岩である、秋保石を使って作ったそうです。

火山岩のうちの比較的浅いところでできた凝灰岩には、大谷石やこの秋保石、松島でも採れた松島石(野蒜石)などがあり、今では見かけなくなりましたが竈(かまど)や焼却炉などにも利用できる、熱で割れる心配の少ない岩石です。

それと比較すると同じ火山岩系でも深成岩である御影石や、変成岩である大理石などは、長時間高熱にさらされると割れや膨張による亀裂が入りますので、凝灰岩はまさにピザ窯にはうってつけです。

今回の新作窯は、さらに意匠にも遊び心を入れて、「これ何に見えますか?」と聞かれ、「ガマ蛙?、怪獣?」と答えてしまったのですが、正解は・・・・。

是非、店主に直接聞いてください。

ただし、看板注意書きにあるように、店主1人で混雑時溺れそうな場合は対応難しいので、余裕のある時にお願いします。(笑)

2016/01/21
第128回 「上毛電気鉄道」

いろんなところに出かけると、いろんな体験をするものですが、今日は電車の話をします。

群馬県に用事があって出掛けた時の話ですが、赤城山の山麓を縫うようにして前橋市と桐生市を結ぶ路線で、その名も上毛電気鉄道という電車が走っています。

前橋市と桐生市を結び、単線で二両編成の路線です。

地元の方では「上電」と略すのだそうです。

よく似ているものに前橋市と栃木県の小山市を結ぶJR両毛線というのがありますが、それとはまったく違う路線で、経営母体も違います。

スピードはそれなりに出ていますが佇まいはなぜか路面電車を思わせるほのぼのとした感じがあります。

乗ってしばらくすると、何か違和感というか、普段と違うものというか、そういった気配を感じて後ろの車両を見ると、何とそこには自転車が。

電車に自転車!!!???

えっと思って周りを見ると、私が乗っている先頭車両(1両目)のドアに「自転車は後部車両(2両目)へ」と書いてあるではありませんか。つまりこれは公認??!!

そして運賃表を見ると自転車は無料!?

地域の足である鉄道と自転車の両方をうまく活用する何とも言えないマッチングですね。

買い物カートを引いたおばあさんが座っていたり、自転車を曳いたおじいさんが車掌さんと何か立ち話をしていたり。

こんなところもこの路線がほのぼのと感じる所以なのでしょう。

本当にいろいろなところに行くと、いろいろな体験があるのですね。

少しは「石の話」をしないとまた特定の読者にお叱りを受けるので(笑)、群馬県と言えばやはり藤岡市周辺で採掘される「山波石」が有名です。少し青みがかって昔は造園関連の庭石としては絶大な人気がありました。

当社でもかつては造園部という部門があり、庭灯篭や玉砂利とともに庭石もたくさん扱っていましたが、今は大きな広い庭をお持ちの家庭も少なくなり、建築石材関連事業と墓石関連事業にそれぞれ引き継いで集約してしまいました。

ビジネスの変遷はライフスタイルの変化にリンクしていますね。

2016/01/04
第127回 「2016年初売り」

毎年恒例となったまつしまメモリーランドの墓石の初売り2016年も無事にスタートいたしました。

今から15年ほど前には、墓石の初売りというのは、常識はずれで誰も行わず、また同業者からは批判も浴びたりしていました。

われわれの考えでは年末年始で家族全員が集まるこの機会に、みんなで相談して決めていただけたらとの想いで、まさにお客様目線で始めたことでした。

それが今では仙台の初売り文化のおかげもあり、宮城では早くから墓石の初売りが定着、初売り文化の比較的少ない山形県でも今は受け入れられつつあります。

1月2日から全店全スタッフで行っていることもあり、私も極力全店に顔を出してスタッフの皆さんの接客の様子などを見たいのですが、なんせこの時期は大雪の季節と重なり移動に時間と危険が伴うので難しい年もあるのですが、今年は暖冬小雪で宮城はほとんど雪が無く、豪雪地帯の山形月山の峠も凍っていないとの情報で今年は全店回ることが出来ました。

2日初日は宮城7店舗と15日オープン予定の1店の8店舗を回り、翌3日は月山峠を越して酒田店、天童店、山形店と3店舗、2日で総計11店舗、車の移動距離で約700キロメートルを運転しました。

各店滞在はわずかな時間で、ほとんどが移動に費やされましたが、でもそれぞれの地域差やお客様の状況、スタッフの苦労などをじかに見られて大変良かったと思います。

お陰様でご来店状況も良く、それぞれのお店が賑わいました。

まつしまメモリーランドの初売りはまだまだ序盤です、1月17日まで開催しておりますので、9日からの3連休の中盤、そして最終16,17日の土日の終盤まではまだ時間がありますから、是非とも1度お店にお立ち寄りください。

2015/11/18
第126回 「トリプルアニバーサリー」

11月2日にトリプルアニバーサリーと銘打って周年記念式典を行いました。

でもここに至るまでには、かなり実施するかどうか悩みました。

まずは周年記念というものに、疑問や不安もありましたし、本当にやるべきかどうか、なかなか決断できないでいました。

決断したのは二つの理由です。

一つはある会社の50周年の式典で創業者が話された言葉です。

「周年というと1世紀100年を区切りとする考えもあるが、自分は半世紀50年こそ、重要な周年だと思う。

100周年はそこに創業を知っている人は誰も居ない、また社員も3世代目4世代目で、事業の内容も或いは全く違うかたちになっているかも知れない。

それはそれで大変素晴らしいが、自分たちの50周年では創業の事を知っている世代、次の世代、そして3世代目くらいまでが、一緒に協働している。

目に見える形でバトンを渡せているのが50周年なので、この半世紀の周年が最も大事だと思う。」

という話でした。

松島産業はまさに50周年目を迎え、創業の世代、第2の世代、第3の世代が一緒に苦労を分かち合っています。

二つ目はグループ会社の中で、同じく記念周年の時を迎える会社が存在したという事です。

品川倉庫建物は何と80周年、一測設計がこちらも40周年を迎え、松島産業の50周年と合わせ3つの会社の周年がタイミング良く揃ってしまい、最終的には見えない力で後押しされたように決断いたしました。

グループ全社の社員とその家族や来賓を含めての約300名で、第一部はフォーマルな式典、第二部は飲食を伴う祝宴の二部形式とし、皆さんには充分に楽しんでいただけたと確信しています。

終わった後は気を張りすぎたのと少々ワインを飲み過ぎたのとで、翌日はなかなか起き上がることが出来ませんでした。

でも、この周年記念は今年、いや私の会社人生の中でも、特に大きなイベントであり、記憶に残る1日であったことは間違いありません。

各社がそれぞれ周年の日を迎えられた事、あらためて関係したすべてのお客様とご縁のあった皆様に、心より感謝申し上げ御礼申し上げます。

ありがとうございます。

2015/11/01
第125回 「月山の紅葉と噴石」

今年も紅葉の秋が過ぎ、冬に向かい始めると、トレッキングのシーズンが終わります。

最も体力的に充実している季節ですが、これでしばらくお休みして冬眠状態でいると、完全に体力が無くなり、また来春の初トレッキングはハーハーゼーゼーからの繰り返しとなります。

冬山を登るだけの体力も気力も技術も持ち合わせていない身にとっては、それもしょうがないです。

なので、年内の登り納めを何処にするかは、とても重要な選択になります。

今回は過去に二度登頂している月山に再挑戦しました。

ただし、今までの2回はいわゆる春スキーを楽しむ為のリフトがある志津温泉側(西川町)からの登山でしたが、今回は反対側の八合目弥陀ヶ原(羽黒町)からの登山でした。

弥陀ヶ原からすぐの中之宮神社から頂上を見ると、雲の切れ間に月山の雄姿が見えます。

勾配はそれほどではないのですが、距離が長くてやはりそれなりの山です。

それでも体力的にはベストな時なので、高度差や植生の違いによる紅葉の移ろいを見ながら、余裕をもって登ることが出来ました。

ところどころに、噴火によると思われる岩がゴロゴロしているのですが、他の一般的な火山活動による噴石だと、溶岩のような塊や地表から比較的浅いところで出来る凝灰岩質の石が多く見受けられるのですが、この月山の噴石はほとんどがいわゆる深成岩系で安山岩や花崗岩でした。

かなり古い時代に、地表深くからの巨大な噴火があったのでしょうか?

瞬間的な紅葉や、一冬二冬で体力が変わるなんて言っている人間の時間軸から考えるとはてしない昔を物語ってくれているのでしょう。

人類の歴史を超える長い物語はやはり「石」が語る役割なのでしょうね。

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